欧州インフレ鈍化の兆しを受け、ポンドは対ユーロで12月以来の堅調
2017年11月16日、オーストリア、ウィーンにあるマネー・サービス・オーストリア本社に積み上げられた英国ポンド紙幣の札束。ロイター/レオンハルト・フォエガー/ファイル写真
[ロンドン 5月31日 ロイター] - 水曜日、欧州の主要市場でインフレ率低下を示すデータを受けて、ポンドは対ユーロで5カ月半ぶりの高値を付けたが、投資家がポンドの方向性についてイングランド銀行(中央銀行)の金利予想に注目しているため、対ドルでは下落した。
ユーロは12月15日以来の安値となる86.27ペンスまで下落し、フランスとドイツのいくつかの主要州からのインフレ統計が予想を下回ったことを受けて、直近の取引では0.2%下落し86.32ペンスで取引された。
これを受けて欧州の利回りは低下し、ユーロは対ドルで0.6%下落し2カ月ぶりの安値を付けた。
対ドルでは、中国経済指標の低調を受けて投資家が米ドルの安全性を求めた結果、米国通貨が市場の動揺から全面的に恩恵を受けたため、ポンドは0.44%下落して1.23585ドルとなった。
ポンドもユーロの流れの中で下落した。
より広範には、投資家はポンドが今後どこで取引されるのかを示す指標として、イングランド銀行の主要金利への期待に注目していた。
マネックスヨーロッパの外為市場アナリスト、ニック・リース氏は「先週と比べて、最終金利への期待からほぼ全面利上げが見られた。これは大きな変化だ」と述べた。
「この反転は実際にはポンドにとってプラスとなっており、これは我々が通常考えていることとは逆である。あと3回か4回の利上げがあれば、英国は景気後退に陥り、そのことがポンドのプラス面よりも重しとなるだろう」エクストラキャリーのメリット。」
同氏は、この措置が対ユーロでポンドを押し上げ、対ドルでポンドの下限を設定したと述べた。
5月のユーロは対ポンドで約1.5%下落しており、月としては10月以来最大の下落となる。
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